レジリエンスとアドボカシーの旅|エプソムカレッジ

私はこのたび、初の企業向け講演に登壇し、著名な子どもの権利活動家であるDatuk Dr Hartini Zainudinとともに、Dutch Ladyのトークショー「Nourishing Minds」にゲストとして招かれました。この番組は、自身の人生の節目を振り返り、共有する機会となりました。人身売買の被害者になりかけたこと、2つのシェルターでの生活、ジュネーブの国連でマレーシアの子どもたちを代表し、同国初の子ども主導によるUNCRCレポートを発表した経験、そしてエプソムでの教育の道を歩んでいることなどが語られました。
この対談の中心となったのは、家庭の安定が大切である一方で、私の幼少期を真に変えたのは、両親、ソーシャルワーカー、教師たちによる一貫した思いやりある連携だったというメッセージでした。彼らの支援のおかげで、自分は情緒的な安定、教育、そして何よりも「帰属意識」を得ることができたのです。
対話は個人的な体験にとどまらず、幼少期に逆境を経験する多くの子どもたちが直面している現実にも広がっていきました。私は、学校、NGO、地域のネットワークが、感情的・身体的な安全を提供する「命綱」となり得ることを強調しました。また、子どもたちが自らの可能性を再び見出すために、メンターの存在がいかに重要かを語り、「たった一人の支援的な大人」が子どもに永続的で前向きな影響を与えることができると強調しました。
また、ジュネーブの国連での経験を振り返り、マレーシアにおける都市部と地方の子どもたちの間に存在する格差についても言及しました。そして、Dutch Ladyのような企業に対し、貧困や子どもの栄養といった課題に対し、より実質的なCSR(企業の社会的責任)活動を通じて貢献する方法を考えるよう呼びかけました。
セッションの最後には、困難な状況にある子どもたちに向けて、1つだけアドバイスを送ってほしいという質問が投げかけられました。Seanは率直にこう語りました:
「あきらめたくなったり、何をやっても意味がないと感じるのは、ごく普通のことです。でも、世の中には本当にあなたを大切に思い、尊重してくれる人たちがいます。たとえば、親やメンター、先生など、そういった人たちはきっとそばにいます。そして、あなたがその人たちに手を差し伸べるかどうかは、自分次第です。最初は弱さのように思えるかもしれませんが、人を信じ、頼ることは実は“強さ”なんです。もし私が親や友人、周りの人たちに頼らなかったら、今の私はここにいませんでした。」
Sean Z.
Year 10 Student